右手を眺めて

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私は、脳出血の後遺症で右半身不随となり、後にうつ病に陥ってしまった自分の手記を綴り始めた。半身不随とうつ病に向き合うために。 身体障害と精神病。これらを正面から向き合って理解すること。これは私にとって過酷な作業であり、また時には残酷な作業でもある。

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26話

とうとうやっちまった。
右手をぎゅっと広げて、左手の包丁で・・・

ごりっ。最初は骨にぶつかった。
さくっ。二度目は親指と人差し指の間を突き抜けた。

「ばかぁ!!」
女房がオラァの左腕にしがみついて、包丁を取り上げる。
思いっきり叩かれたで。何度も叩かれたで。

オラァ変な満足感に浸ってた。
流れ出る血を見てただ。何の感情もなく、ただ見てただ。


「先生、やっちまったです」
「怪我の様子は?」
「指も動くし、自分で血ぃ止まったっす」
「・・・・」
「もう、大丈夫っすから」
「尋常ではないですね。うつの症状はひとまず置いておいて、この症状を食い止めなければいけませんね」
「この症状?」
「そうです。私がこの症状を見て、何を疑ってると思いますか?」
「このって・・・統合失調症っすか・・・」
「そうです。珍しいケースですが、統合失調症を食い止めなければ危ないですね」
「危ないって・・・?」
「齊藤さんの身の危険ですよ」
「・・・」

こんなんで、オラァうつ病の他に統合失調症を診断されちまっただ。
たまに、脳障害の患者にいるそうだ。脳卒中がきっかけで統合失調症になるってのがな。
オラァの場合、年齢や脳出血からの時間からみて、珍しいんだと。

なんにしても、また薬が増えたってことさね。
そのくらいに考えておくことにしただ。
posted by たけぱん | Comment(6) | TrackBack(0) | 手記
この記事へのコメント
私にはたけぱんさんの心の中は覗けないけど、頑張れとしか言えないけど、pesoさんと乗り越えて下さい。夜明けは必ず来るもんですよ。生意気言ってすいません。
Posted by 生ゴミ at 2007年11月26日 23:36
生ゴミさん、早いですねぇ(^^v

ゆっくり頑張って、いつか必ず乗り越えてみせますよ。「あんな時もあったんだなぁ」って思い出せるようにね。
生ゴミさん、ありがとう。
Posted by たけぱん at 2007年11月27日 15:55
たけぱんさん、こんばんは^^
HPお引越しされたんですね。

こういったときはなんてコメントしてよいか・・・
あまり無責任な発言は出来ないなぁと悩みますが、
とにかく・・・奥様やお友達が悲しむことも忘れないでくださいね。
もがいて、苦しむことも本当に辛いけど・・・
きっと一歩一歩前進できるはず。
自分じゃ気がつかないかもしれないけどね。
私はだいぶ状態良くなって、こんな生意気なこといえるようになったよ^^。
Posted by でちゅ at 2007年11月27日 20:30
でちゅさん、おはよう。
このブログでも宜しくです。

これは書こうかどうか迷ったですが、ありのままでいいと思い、書きました。
みんなに心配かけちゃったけど、あれからはちょっとだけ調子がいいんだ。
でちゅさんは調子がいいんだね。よかったよかった(^^
Posted by たけぱん at 2007年11月28日 06:10
たけぱんさん、こんばんは。

・・・なかなか言葉がみつからないですよ・・
たけぱんさんがこんなに苦しんでいたなんて・・
今日拝見して驚いています。

pesoさんが仰るように病気を治す事がお仕事なんだから、できるだけのんびり〜ゆっくり〜過ごしましょうよ!
優しい奥様、先生方、周りのみなさんに支えられて・・波はあるでしょうが良くなるはずです!!!
遠くから応援してますよ!(^.^)
Posted by キッシー at 2007年11月29日 22:48
キッシーさん、こんばんは。
言葉なんかいらないよ。みんなが心配してくれてる気持ちが伝わってくるから。

実際、辛くて切なくて、自分を消してしまいたくなることもあるんだ。この辛くて切ない感覚はオラァの気持ちや考え方で変化するもんでないんだ。病気が、脳味噌がそういう感覚にしてるんだよ。オラァがどんなに元気なことを考えたり想像しても、この感覚は治らないんだ。

もし、万が一、周りの人にこんな病気の人がいたら、「気持ちの持ち方や物事への考え方で病気が治る」なんていわないでね。これは「脳の病気」で、本人の気持ちのせいでないから。そんなことを分ってもらいたくて書いてるから。

ごめん、グチッちゃった。
Posted by たけぱん at 2007年11月30日 01:03
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